すでに退役が決まっているA-10サンダーボルトIIですが、近接航空支援に特化したオンリーワンの機体は、今でも現場で求められているようです。
A-10サンダーボルトIIは、フライング・ブーム方式による空中給油機ですが、プローブ・アンド・ドローグ方式の空中給油に対応できるプローブ給油アダプターが開発されています。
ここでは、2026年4月のANG AFRC TEST CENTER(米国空軍)のWebサイトの記事からA-10サンダーボルトIIのプローブ給油アダプターについて、写真を使い説明します。
A-10サンダーボルトの空中給油能力
2026年4月7日、ANG AFRC TEST CENTER(米国空軍)のWebサイトにA-10サンダーボルトIIをプローブ・アンド・ドローグ方式の空中給油に対応させるプローブ給油アダプターの記事が公開されました。
- ANG AFRC TEST CENTER(AATC):The Air National Guard Air Force Reserve Command Test Center
A-10サンダーボルトIIは、すでに退役が決まっていますが、空中給油能力向上の改修が進められています。

退役が決まっているため機体数へ削減されていますし、オンリー・ワンの機体であるため現場からのニーズはなくならず、様々な機体が対応しているプローブ・アンド・ドローグ方式にも対応させることになったようです。
下図は、A-10サンダーボルトIIの写真です。
- 近接航空支援に特化した特徴ある機体形状です。

160718-F-CU844-001 KC-46 refuels A-10 A KC-46 Pegasus refuels an A-10 Thunderbolt II with 1,500 pounds of fuel July 15, 2016. The mission was the last of all flight tests required for the tanker’s Milestone C production decision. (Boeing photo/John D. Parker)
図1 A-10サンダーボルトII
出典:USAF(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>からの画像(加工しています)
A-10サンダーボルトIIの詳細は、以下のページをご参照ください。
A-10サンダーボルトIIの空中給油:フライング・ブーム方式
A-10サンダーボルトII近接航空支援に特化したオンリー・ワンの機体です。
空中給油は、フライング・ブーム方式に対応しています。
下図は、KC-46ペガサスから空中給油を受けるA-10サンダーボルトIIの写真です。

160718-F-CU844-001 KC-46 refuels A-10 A KC-46 Pegasus refuels an A-10 Thunderbolt II with 1,500 pounds of fuel July 15, 2016. The mission was the last of all flight tests required for the tanker’s Milestone C production decision. (Boeing photo/John D. Parker)
図2 A-10サンダーボルトII:空中給油
出典:USAF(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>からの画像(加工しています)
写真で見る開発中のプローブ給油アダプター
A-10サンダーボルトIIをプローブ・アンド・ドローグ方式による空中給油に対応させる、プローブ給油アダプターについて、写真を使い説明します。
プローブ給油アダプターが必要になった理由
A-10サンダーボルトIIは、プローブ・アンド・ドローグ方式を採用しています。
2026年6月現在、A-10サンダーボルトIIに対応可能な空中給油機は、KC-10エクステンダーが退役し、最新のKC-46Aペガサスは対応できていないため、KC-135ストラトタンカーに依存することとなり、結果的に使用できる空中給油機による運用上の制約が発生していました。
A-10サンダーボルトIIのプローブ給油アダプターにより、A-10サンダーボルトIIが戦術輸送機C-130ハーキュリーズから空中給油できるようになり、空中給油機による制約が小さくなります。
あわせて、戦術輸送機C-130ハーキュリーズの飛行速度や高度が、A-10サンダーボルトIIの空中給油に適しているという副次的なメリットもあります。
空中給油機の詳細は、以下の記事をご参照ください。




A-10サンダーボルトIIのプローブ給油アダプター
A-10サンダーボルトIIのプローブ給油アダプターの特徴を列挙します。
- A-10サンダーボルトIIの機首の空中給油口に設置
- 運用現場の整備要員が取り付け・取り外しを行うことを想定して設計
- 取り付け・取り外しは数時間で実施可能
下図は、機首にプローブ給油アダプターを取り付けたA-10サンダーボルトIIの写真です。
- 2026年4月2日の写真です。

260402-Z-DK606-0001 A-10 refueling probe fielded in record time An A-10 Thunderbolt II approaches a C-130 drogue basket during the first probe and drogue air refueling operation in the aircraft’s history, April 2, 2026. The Probe Refueling Adapter was developed to meet an urgent combatant command requirement for increased refueling availability in theater.
図3 A-10サンダーボルトII:プローブ給油アダプター(その1)
出典:ANG AFRC TEST CENTER(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>からの画像(加工しています)
プローブ給油アダプターによる空中給油
プローブ給油アダプターによる、C-130からA-10サンダーボルトIIへの空中給油を写真で説明します。
- 参考リンクの記事では、使用されている空中給油機はC-130 TankerとHC-130 Tankerとの記載がありますが、C-130の空中給油対応機と考えればよいと思います。
下図は、A-10サンダーボルトIIがC-130から空中給油を受けるため、C-130のドローグに、プローブ給油アダプターが接近している写真です。

260402-Z-DK606-0005 A-10 refueling probe fielded in record time An A-10 Thunderbolt II approaches a C-130 drogue basket during the first probe and drogue air refueling operation in the aircraft’s history, April 2, 2026. The Probe Refueling Adapter was developed to meet an urgent combatant command requirement for increased refueling availability in theater.
図4 A-10サンダーボルトII:プローブ給油アダプター(その1)
出典:ANG AFRC TEST CENTER(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>からの画像
下図は、C-130のドローグに、A-10サンダーボルトIIのプローブ給油アダプターが挿入される直前の写真です。

260402-Z-DK606-0003 A-10 refueling probe fielded in record time An A-10 Thunderbolt II refuels from a C-130 using a probe and drogue system for the first time in the aircraft’s history, April 2, 2026. The Probe Refueling Adapter converts the A-10 from its standard boom refueling configuration, allowing the aircraft to refuel from drogue-equipped tankers and expanding operational refueling options. The capability was developed in response to a combatant command requirement to increase air refueling availability in theater.
図4 A-10サンダーボルトII:プローブ給油アダプター(その2)
出典:ANG AFRC TEST CENTER(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>からの画像
下図は、C-130のドローグに、A-10サンダーボルトIIのプローブ給油アダプターが挿入された写真です。

260402-Z-DK606-0004 A-10 refueling probe fielded in record time An A-10 Thunderbolt II refuels from a C-130 using a probe and drogue system for the first time in the aircraft’s history, April 2, 2026. The Probe Refueling Adapter converts the A-10 from its standard boom refueling configuration, allowing the aircraft to refuel from drogue-equipped tankers and expanding operational refueling options. The capability was developed in response to a combatant command requirement to increase air refueling availability in theater.
図4 A-10サンダーボルトII:プローブ給油アダプター(その3)
出典:ANG AFRC TEST CENTER(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>からの画像
参考リンク
この記事は、主に以下のWebサイトの情報をまとめています。
英文サイトを和訳していることと、私の理解した内容なので正確な情報は、以下の情報をご参照ください。
- ANG AFRC TEST CENTER:The Air National Guard Air Force Reserve Command Test Center
まとめ
すでに退役が決まっているA-10サンダーボルトIIですが、近接航空支援に特化したオンリーワンの機体は、今でも現場で求められているようです。
A-10サンダーボルトIIは、フライング・ブーム方式による空中給油機ですが、プローブ・アンド・ドローグ方式の空中給油に対応できるプローブ給油アダプターが開発されています。
ここでは、米国空軍のWebサイトの記事からA-10サンダーボルトIIのプローブ給油アダプターについて、写真を使い以下の項目で説明しました。
- A-10サンダーボルトの空中給油能力
- A-10サンダーボルトIIの空中給油:フライング・ブーム方式
- 写真で見る開発中のプローブ給油アダプター
- プローブ給油アダプターが必要になった理由
- A-10サンダーボルトIIのプローブ給油アダプター
- プローブ給油アダプターによる空中給油
- 参考リンク

オンリーワンの機体は、強いですね。

