協調戦闘機(CCA)YFQ-42A:地上試験開始

CCA試作機YFQ-42A 無人機
出典:USAF(米国空軍)のWebサイトからの画像(加工しています)

2025年3月に米国空軍に選定された2機の協調戦闘機(CCA)のうちの1機、GA-ASI(General Atomics Aeronautical Systems, Inc.)社製のYFQ-42Aの地上試験がはじまりました。

Anduril社製のYFQ-44Aについては、以下の記事をご参照ください。

協調戦闘機(CCA)の選定については、以下の記事をご参照ください。

  • 協調戦闘機(CCA:collaborative combat aircraft)は、戦闘機などと一緒に行動する無人機のことです。

ここでは、米国空軍の写真を含む公開情報からYFQ-42Aの開発状況について説明します。

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YFQ-42Aの地上試験

YFQ-42Aの地上試験は、協調戦闘機(CCA:collaborative combat aircraft)開発の主要なマイルストーンの1つです。

地上試験では、次の点に注目した評価が行われます。

  • 推進システム(propulsion systems)
  • アビオニクス
  • 自律統合(autonomy integration)
  • 地上制御インターフェース(ground control interfaces)

これらの評価結果により、今年後半の飛行試験にむけての準備が進められます。

CCA開発(プログラム)の優先項目は、次の通りです。

  • スピード(rapid integration)
  • 柔軟性(iterative upgrades)
  • 費用対効果(scalable production)

CCAの優先項目は、日本語のイメージとは違い、B-21の開発でも採用されているデジタルツインによるメリットと近い意味合いと考えています。

B-21レイダーについては、以下の記事をご参照ください。

写真で見るYFQ-42A

YFQ-42Aは、2009年初飛行のMQ-20 Avenger、2024年初飛行のXQ-67Aに続く、GA-ASI社が開発した3番目の無人ジェット機です。

2025年5月19日に、米国空軍のWebサイトに公開されたYFQ-42Aの写真をみていきます。

下図は、YFQ-42Aの正面からの写真です。

  • 吸気口が機体上部にあります。
YFQ-42A

250519-F-AF000-2001 A YFQ-42A production representative test vehicle is staged in Poway, Calif. The Department of the Air Force has begun ground testing for the Collaborative Combat Aircraft program to validate performance and readiness for future flight testing. (Courtesy photo)

図1 YFQ-42A

出典:USAF(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>からの画像

参考リンク

この記事は、主に以下のWebサイトの情報をまとめています。

英文サイトを和訳していることと、私の理解した内容なので正確な情報は、以下の情報をご参照ください。

  • DAF begins ground testing for Collaborative Combat Aircraft, selects Beale AFB as the preferred location for aircraft readiness unit
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まとめ

2025年3月に米国空軍に選定された2機の協調戦闘機(CCA)のうちの1機、GA-ASI社製のYFQ-42Aの地上試験がはじまりました。

ここでは、米国空軍の写真を含む公開情報からYFQ-42Aの開発状況について、以下の項目で説明しました。

  • YFQ-42Aの地上試験
  • 写真で見るYFQ-42A
  • 参考リンク
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