電子戦機とは電子戦に特化した航空機です。
電子戦とは、レーダーやミサイルなどのレーダー波(電磁波)の領域での戦いのことです。
電子戦は、次の3つに分類されます。
- 電子攻撃:相手の通信機器やレーダーに対する妨害や攻撃のことで、相手の通信や捜索能力を低減したり無効化したりします。電波妨害(ジャミング)などがあります。
- 電子防護:ステルス化により相手から探知さらにくくすることや相手の電子攻撃の影響を低減したり無効化したりします。
- 電子戦支援:相手の電磁波に関する情報収集のことです。電子攻撃や電子防護を行うためには、使われている電磁波を調べ分析することが必要です。
電子戦機の電子攻撃機には、EA-18Gグラウラー、EA-37Bコンパスコールなどがあります。
艦載機であるEA-18Gグラウラーは、F-35CライトニングIIやF/A-18スーパーホーネットなどの艦載機と一緒に行動し、電子戦を担います。
EA-37Bコンパスコールは、戦闘機部隊等の後方で電子戦を担います。
はかせ
EA-37Bコンパスコールについては、情報収集中です。(2024年8月)
早期警戒管制機は、電子防護と電子戦支援の能力が高い機体です。
EA-18Gグラウラー
空母艦載機は、攻撃及び艦隊防衛用の戦闘機に加え電子戦機も必要になります。
艦載機EA-18Gグラウラーは、F/A-18スーパーホーネットのファミリー機です。
EA-18Gグラウラー:F/A-18スーパーホーネット・ファミリーの電子戦機
EA-18Gグラウラー(Growler)は、F/A-18スーパーホーネットのファミリー機で電子戦に特化した艦載機です。武装は自衛用の最小限に抑え、対電子戦用のレーダーや対レーダーシステムなどを搭載しています。米国海軍のWebサイトの情報を主に写真を使い説明します。
艦載機と空軍機の違いについては、以下の空軍機F-15EXイーグルIIと艦載機F/A-18スーパーホーネットを写真で比べた記事をご参照ください。
EA-37Bコンパス・コール
EA-37Bコンパス・コールは、電子戦に特化した電子攻撃機です。
ビジネスジェットGulfstream社製G550の面影はあるものの、電子戦機らしい外観です。
EA-37Bコンパス・コール:ビジネスジェットベースの電子戦機
EA-37Bコンパス・コールは、Gulfstream社製G550をベースにした電子戦機です。EC-130Hコンパス・コールの後継機であり、2024年に初号機が米国空軍に納入されています。EA-37Bコンパス・コールについて、主に米国空軍のWeb情報と写真を使い説明します。