B-21レイダー:飛行試験の新しい写真公開、開発は順調なようです

B-21レイダー:2024年5月現在の開発進捗状況 最新の開発情報
出典:USAF(米国空軍)のWebサイトからの画像(加工しています)

2024年5月22日、EDWARDS AIR FORCE BASE(米国空軍)のWEBサイトに開発中のB-21レイダーのニュースが新しい写真と共に公開されました。

B-21レイダーの開発は、地上試験、飛行試験など、順調に進んでいるようです。

ここでは、ニュースで公開された写真を使い、2024年5月現在のB-21レイダーの開発状況について説明します。

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新しい開発手法によるB-21レイダー開発の進捗状況

B-21レイダーは、B-2スピリットの後継にあたり、現在のB-1BランサーB-2スピリットB-52Hストラトフォートレスによる戦略爆撃機3機種の編制から、B-21レイダーとB-52Hストラトフォートレスの2機種に移行していく予定です。

B-2スピリット

出典:USAF(米国空軍)のWebサイトからの画像(加工しています)

B-1Bランサー

出典:USAF(米国空軍)のWebサイトからの画像(加工しています)

B-52Hストラトフォートレス

出典:USAF(米国空軍)のWebサイトからの画像(加工しています)

 

 

2022年12月にB-21レーダーが一般公開となり、2023年11月にはB-21レイダー初飛行の動画がSNSなどで流れました。

B-21レイダーは、デジタルツインによる開発が進められています。2024年5月現在、地上試験、タキシング、飛行試験等が順調に進んでいるようです。

  • デジタルツインとは、実機と同等のデジタルモデル(シミュレーションモデル)の両方を使って開発をすすめる方法の1つです。

B-21レイダーの開発においては、試験機(試作機)をできるだけ量産機に近いものにすることに重点を置いています。

  • 例えば、試験機は、量産型と同じ製造ラインで製造されており、製造にかかわる人員や工具も同じものが使われています。

従来の伝統的な、飛行プロトタイプによるアプローチではなく、試験機を量産機と同じ製造工程と金型などを使い、ミッション・システムを含めて製造することにより、これまでより短期間で生産開始できることを目指しています。

はかせ
はかせ

F-15EXイーグルIIでも、同じ様な狙いで開発が進められています。

B-21レイダーの詳細は、以下の記事をご参照ください。

B-21レイダーニュース:開発開始から現在まで
米国の戦略爆撃機はB-52Hストラトフォートレス、B-1BランサーとB-2スピリットの3機種で、B-21レイダーが開発中です。戦略爆撃機近代化によりB-1Bが退役しB-52HとB-21レイダーになるようです。B-21について主に米国空軍Webサイトの情報かをまとめています。

2024年5月に公開された試験中のB-21レイダーの写真

2024年5月に公開された写真を使い、現在のB-21レイダーをみていきます。

低空飛行

下図は、低空飛行をしているB-21レイダーの写真です。

  • 離陸か着陸か、低空飛行中なのかは分かりません。
  • 機体中央付近の補助インテーク(下図の白い三角形の部分)が開いています。
B-21レイダー:低空飛行

B-21 Raider continues flight test, production A B-21 Raider conducts flight tests, which includes ground testing, taxiing, and flying operations, at Edwards Air Force Base, California, where it continues to make progress toward becoming the backbone of the U.S. Air Force bomber fleet. The B-21 will possess the range, access, and payload to penetrate the most highly-contested threat environments and hold any target around the globe at risk. The B-21 program is on track to deliver aircraft in the mid-2020s to Ellsworth Air Force Base, South Dakota, which will be the first B-21 main operating base and location for the B-21 formal training unit. (Courtesy photo)

図1 B-21レイダー:低空飛行(その1)

出典:EDWARDS AIR FORCE BASE(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>からの画像

下図は、上図の機体部分を切り出した写真です。

  • 機首の下についている棒状のモノはノーズブームです。
  • よく見ると、機体尾部からワイヤがでています。(ワイヤだけなのか、何かを引っ張っているのかは写真では分かりません。)
B-21レイダー:低空飛行(その2)

B-21 Raider continues flight test, production A B-21 Raider conducts flight tests, which includes ground testing, taxiing, and flying operations, at Edwards Air Force Base, California, where it continues to make progress toward becoming the backbone of the U.S. Air Force bomber fleet. The B-21 will possess the range, access, and payload to penetrate the most highly-contested threat environments and hold any target around the globe at risk. The B-21 program is on track to deliver aircraft in the mid-2020s to Ellsworth Air Force Base, South Dakota, which will be the first B-21 main operating base and location for the B-21 formal training unit. (Courtesy photo)

図1 B-21レイダー:低空飛行(その2)

出典:EDWARDS AIR FORCE BASE(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>からの画像(加工しています。)

飛行中

下図は、飛行試験中のB-21レイダーの写真です。

  • 機首の下についている棒状のモノはノーズブームです。
  • よく見ると、機体尾部からワイヤがでています。(ワイヤだけなのか、何かを引っ張っているのかは写真では分かりません。)
B-21レイダー:飛行試験

B-21 Raider continues flight test, production A B-21 Raider conducts flight testing, which includes ground testing, taxiing, and flying operations, at Edwards Air Force Base, California. The B-21 will interoperate with our allies and partners to deliver on our enduring commitment to provide flexible strike options for coalition operations that defend us against common threats. (Courtesy photo)

図2 B-21レイダー:飛行試験(その1)

出典:EDWARDS AIR FORCE BASE(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>からの画像

下図は、上図の機体部分を切り出した写真です。

  • よく見ると、機体尾部からワイヤがでています。(ワイヤだけなのか、何かを引っ張っているのかは写真では分かりません。)
B-21レイダー:飛行試験(その2)

B-21 Raider continues flight test, production A B-21 Raider conducts flight testing, which includes ground testing, taxiing, and flying operations, at Edwards Air Force Base, California. The B-21 will interoperate with our allies and partners to deliver on our enduring commitment to provide flexible strike options for coalition operations that defend us against common threats. (Courtesy photo)

図2 B-21レイダー:飛行試験(その2)

出典:EDWARDS AIR FORCE BASE(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>からの画像(加工しています。)

ノーズブームについては、以下の記事をご参照ください。

格納庫

下図は、B-21レイダーの正面からの写真です。

B-21レイダー:格納庫

B-21 Raider continues flight test, production The B-21 Raider program is on track and continues flight testing at Northrop Grumman’s manufacturing facility on Edwards Air Force Base, California. The B-21 will have an open architecture to integrate new technologies and respond to future threats across the spectrum of operations. The B-21 Long Range Strike Family of Systems will greatly enhance mission effectiveness and Joint interoperability in advanced threat environments, strengthening U.S. deterrence and strategic advantage.

図3 B-21レイダー:格納庫(その1)

出典:EDWARDS AIR FORCE BASE(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>からの画像

下図は、上図の機体部分を切り出した写真です。

  • B-2スピリット同様の無尾翼の機体形状、主翼と一体化したコクピット部分、薄いインテーク(空気取入口)と独特な形状です。
B-21レイダー:格納庫(その2)

B-21 Raider continues flight test, production The B-21 Raider program is on track and continues flight testing at Northrop Grumman’s manufacturing facility on Edwards Air Force Base, California. The B-21 will have an open architecture to integrate new technologies and respond to future threats across the spectrum of operations. The B-21 Long Range Strike Family of Systems will greatly enhance mission effectiveness and Joint interoperability in advanced threat environments, strengthening U.S. deterrence and strategic advantage.

図3 B-21レイダー:格納庫(その2)

出典:EDWARDS AIR FORCE BASE(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>からの画像(加工しています。)

参考リンク

EDWARDS AIR FORCE BASE(米国空軍)のWebサイトのニュース記事のリンクです。

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まとめ

2024年5月22日、EDWARDS AIR FORCE BASE(米国空軍)のWEBサイトに開発中のB-21レイダーのニュースが新しい写真と共に公開されました。

B-21レイダーの開発は、順調に進んでいるようです。

ここでは、ニュースで公開された写真を使い、2024年5月現在のB-21レイダーの開発状況について、以下の項目で説明しました。

ここでは、

  • 新しい開発手法によるB-21レイダー開発の進捗状況
  • 2024年5月に公開された試験中のB-21レイダーの写真
    • 低空飛行
    • 飛行中
    • 格納庫
  • 参考リンク
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