協調戦闘機(CCA)YFQ-48A:プロジェクト・タロン

CCA試作機YFQ-48A 最新の開発情報
出典:USAF(米国空軍)のWebサイトからの画像(加工しています)

2025年12月、米国空軍は、戦闘機などと一緒に行動する協調戦闘機(CCA:collaborative combat aircraft)として、Northrop Grumman社のプロジェクト・タロンをYFQ-48Aに指定しました。

これで、米国空軍のCCAは以下の3機が指定されたことになります。

YFQ-42A:GA-ASI(General Atomics Aeronautical Systems, Inc.)社製

YFQ-44A:Anduril社製

YFQ-48A:Northrop Grumman社製

ここでは、主に米国空軍のWebサイトの情報からNorthrop Grumman社製YFQ-48Aについて説明します。

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協調戦闘機(CCA)とは

CCA(collaborative combat aircraft)は、有人戦闘機と一緒に行動(飛行)できる無人機のことです。

はかせ
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CCAは「loyal wingman」ともいわれています。

米国空軍によるとジェットエンジンを搭載したCCAは、次のような様々な任務に対応できる可能性があります。

  • 単独または少数での飛行
  • 空対空戦闘、空対地戦闘
  • 電子戦
  • 照準(センサーとしての意味かと思います)
  • 情報・監視・偵察

また、CCAのAIソフトウェアは、次のような役割が期待されています。

  • パイロットとの共同作業を可能にする。
  • パイロットの指示を受け、現在の戦闘機よりも低コストで戦闘機部隊を大規模化する。
  • パイロットを守る。
はかせ
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CCA計画の前提条件の1つには、500機の新型戦闘機について、1機当たり2機のCCAを使用するという予測があるようです。

また、CCAは、2025年に発表された第6世代のステルス戦闘機F-47を含む次世代制空権(NGAD:Next-Generation Air Dominance)の一部であり、将来の有人戦闘機やセンサー、武装なども含まれる可能性があります。

CCAに求められるコストと生産性

CCAが求められるようになった理由の1つに、無人機やAIソフトウェアの技術的発展により、空軍の作戦や運用のコンセプトが変化していることが挙げられます。

航空機の開発、導入、運用にはコストがかかりますが、1990年代以降、米国空軍の保有機数が減少している理由の1つはコストです。

CCAのコストについて、次のメリットが挙げられています。

  • CCAのコストは有人戦闘機のおよそ1/3と見込まれている。
  • CCAの訓練はバーチャルであり、実機での飛行回数が減ることになり、結果的に整備・維持コストの削減の可能性がある。
  • 戦闘機を増強するのに十分な量を導入できる可能性がある。

また、CCAには、次のような生産性に関する要求も求められています。

  • 量産が必要な場合に短期間で量産できる。

YFQ-48Aについて

2025年12月に協調戦闘機(CCA)に指定された、Northrop Grumman社製YFQ-48Aについて説明します。

YFQ-48Aは、Northrop Grumman社の半自動自律型試作機であるプロジェクト・タロンのことです。

下図は、Northrop Grumman社のプロジェクト・タロンの写真です。

はかせ
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プロジェクト・タロンの成果(試作機)をYFQ-48Aとして開発されるようです。

プロジェクト・タロン

251222-F-AF000-2587 The U.S. Air Force announced, Dec. 22, the designation of YFQ-48A – seen here in an undated photo – as the Mission Design Series (MDS) for Northrop Grumman’s Project Talon, a semi-autonomous prototype aircraft. This designation marks a key step forward in the Collaborative Combat Aircraft (CCA) program. (U.S. Air Force photo courtesy of Northrop Grumman)

図1 プロジェクト・タロン

出典:USAF(米国空軍)のWebサイト<Home > News > Photos>からの画像

プロジェクト・タロンとは

プロジェクト・タロンは、Northrop Grumman社による次世代無人機の1つであり、設計当初から製造(量産、生産性)を前提条件を考慮した設計がすすめられています。

モジュール設計により、様々なミッションに応じて求められる要求への対応と、効率的な量産の両立を図っています。

これにより、ミッションに求められる戦闘能力を手頃な価格(相応のコスト)で実現することを設計当初から盛り込んでいます。

プロジェクト・タロンでは、Northrop Grumman社による自律型無人機に必要なハードウェアとソフトウェアと、設計・試験・製造を最適化するためScaled Composites社を含む社内の関係部門と連携しています。

これらの取り組みを繰り返し継続することで、リスクを考慮した設計コンセプトの迅速な検証と、設計・開発へのリアルタイムでのフォードバックが可能になります。

これらに取り組んできたことにより、開発サイクルの短縮と効率化を実現し、要求される開発スピードや機能向上などのニーズに対応することができます。

参考リンク

この記事は、主に以下のWebサイトの情報をまとめています。

英文サイトを和訳していることと、私の理解した内容なので正確な情報は、以下の情報をご参照ください。

  • Air Force designates Northrop Grumman’s Talon prototype as YFQ-48A
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まとめ

2025年12月、米国空軍は、戦闘機などと一緒に行動する協調戦闘機(CCA:collaborative combat aircraft)として、Northrop Grumman社のプロジェクト・タロンをYFQ-48Aに指定しました。

これで、米国空軍のCCAは以下の3機が指定されたことになります。

  • YFQ-42A:GA-ASI(General Atomics Aeronautical Systems, Inc.)社製
  • YFQ-44A:Anduril社製
  • YFQ-48A:Northrop Grumman社製

ここでは、Northrop Grumman社製YFQ-48Aについて、以下の項目で説明しました。

  • 協調戦闘機(CCA)とは
    • CCAに求められるコストと生産性
  • YFQ-48Aについて
    • プロジェクト・タロンとは
  • 参考リンク
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